Vol.7　 いかがでしたか？ 先月のコラムはバーのネタになりましたか？ 気になる今月のテーマはたばこについて。 葉巻とタバコの違いって、作り方の違いだけじゃなかったんだ！ って含蓄の深い内容が今回。 押さえるところは押さえて、本に載ってない愉しみ方をヒロ嶋田さんに教えていただきましょう！ 今月のコラムも楽しみですね！ ▲ドン小西さん　これだけシガーがさまになるようにがんばりましょう！ 　たばこの葉って？ 　たばこに使用される葉は、ニコチアナ属である。これは、朝顔や馬鈴薯と同じなす科の１年草で、世界各地に分布している。その中でもアメリカ大陸原産のニコチアナ・タバカム（Nicotiana tabacum）は、加工した葉の香りや味わいが喫煙に適しているため、葉巻にはこのタバカム種の葉を使用する。 種子の大きさは、長さ0.7�o、幅0.5�oほどの卵形をしている。 生育は、直蒔きをせず苗床にてある程度まで行い、しかる後に移植して成長させる。 生育には、灌漑の条件と温暖な気候があればどこでも成長するが、土中の鉱物質を多量に吸収してしまうため、美味しい葉たばこを作るには施肥が難しい。 実際、キューバやドミニカ、ニカラグアなど地理的に近い国同士の葉巻であっても吸い比べてみると、灰の色が全く違う。 これは土中の鉱物質が燃えた葉の中に残っているためである。もちろん、その成分が味わいや香りにも影響を及ぼす。 　たばこは成長すると２メートルほどにもなり、そのときの１枚の葉の大きさは、50~70センチを越える。 ▲タバコ畑の動画。 これがシガーになるのかあ・・・ 花は上部に着くが、早めにつみ取ってしまう。花を残しておくと葉の成長が滞ってしまうからである。 葉の色は、初めは艶のある青緑色をしているが成長するにつれて黄緑色がかってくる。 たばこは、葉を収穫して製品にするが、葉の成熟は一斉に起こるものではないので、成熟した下部の葉ペアで数週間かけて行っていく。 たばこの葉はすべてが、さんさんと陽光を浴びて育つのではない。 日の光を浴びると葉は、厚みを帯びて油分を多く含むことになる。 葉脈も太く、ゴツゴツと見た目にも美しいとは言い難い。 その為、葉巻内部のフィラーやバインダーを日光の下で生育し、ラッパーと呼ばれる一番外側の包装紙に当たる部分を白い布の下、シェードグロウン（Shad-Grown）と言う方法で育てる。 こうすることで薄く、しなやかな葉が出来上がる。 上質な葉巻のラッパーを外して、光に透かしてみると向こうが見えるくらいである。 ただ、今のトレンドと言うべきか。あえて陽光の下、サングロウン（Sun-Grown）と言う方法で生育させ、味わいを濃くする製品が増えてきた。 もちろん、葉巻内部に使用する葉も陽光の下で、すくすくと成長させる。この葉の部位は、下図に表した呼び方で表される。 さて、葉巻は、この大きな葉を使用して巻くわけだが、自然の状態では苦みやえぐみが強すぎる。 また、単純に乾燥して黄色みを帯びた状態であっても喫煙しても美味しくはない。 独特の香りや喫味を得るためには、乾燥した葉を発酵、熟成させる必要があるのだ。 　日本における、たばこの伝来は種子島の鉄砲伝来の少し後と言われている。 最初、葉は輸入品であったが、フィリピンにたばこ畑が作られた1601年（慶長6年）6月にマニラより種子が持ち込まれた。時は、関ヶ原の合戦の翌年であり、徳川家康の天下統一により国内政治が安定しつつあった。家康は伝道師ヒエロニムズ・デ・カストロに海外通商の命を授け 芥川龍之介には、タバコ伝来のころを題材にした佳作「煙草と悪魔」がある。 (Amazonから） 渡航した。その帰りに彼は、日本の平戸地方に種子を持ち込んだというわけである。 その碑が、今も平戸に残っていた。 碑文には「1601年６月２９日ヒエロニムズ・デ・カストロの一行、マニラより初めて『たばこ』の種子をこの地に伝う｡8月徳川家康に献上す。」 しかし、このときの種子がたばこへと成長することは無かった。 その為、３年後の慶長９年にたばこ買い付けのために朱印船がマニラに向けて出航している。 全島の歴史と観光案内「歴史の平戸」より 参考文献　「ダンヒルたばこ紳士」團伊玖磨訳 パーティでバラしちゃいましたが（笑）、シガーダイレクトのお客様担当はリンダというキャラクター、そのキャラクターは実は２人いるんです。 すっかり葉巻にはまってしまった私たちをバーなんかで見かけたら声をかけてください！ メールやお電話は私たちがお相手します。 よかったら、ブログにも遊びに来てください！ ブログに遊びに行く ヒロ嶋田のスモーキートーク バックナンバー Vol.1 7C‘s ７つのCとは・・？ Vol.2 クリント・イーストウッドとシガー シガーの似合う俳優といえば・・ Vol.3 Cigar in the movie 映画の小道具としてのシガー Vol.4 Humidor ヒュミドールってなんですか？ Vol.5 Humidor2 "Keep your cigar" 葉巻をおいしく保管しましょう。 Vol.6 Wｈａｔ　is　Cigar？ 葉巻とタバコの違いって？ Vol.7 What is Cigar 2? タバコの葉、見たことありますか？ Vol.8 What is Cigar 3? たばこの価値はどれくらい？ Vol.9 What is Cigar ? 4 葉巻に潜む脅威！その名も「葉巻虫」 Vol.10 Tobacco Leaves たばこ畑って、まだ都市圏にもあるんですよ。 Vol.11 This is Cigar 実は美味しいショートフィラー。 Vol.12　This is Cigar2 おいしい葉巻は職人技が支えてるんです。 Vol.13　葉巻の色は？ ラッパーの色ってこんなにあるんです Vol.14 葉巻を造る 葉巻工場の秘密兵器とは？ Vol.15 コヒーバの光と陰 コヒーバの知られざる影とは？ Vol.16 コヒーバの闇に埋もれた男（前編) コヒーバの知られざる影とは？ Vol.17 コヒーバの闇に埋もれた男(後編) コヒーバの知られざる影とは？ Vol.18 葉巻の香り 葉巻とお酒のマリアージュ！ Vol.19 葉巻の保管(夏編) 夏の湿気対策は？ Vol.20 All About Dupont(前編) いつかはデュポン Vol.21 All About Dupont(後編) ライターと映画の関係 Vol.22 いたりあ紀行(前編) 地球の裏側で見たタバコ文化 Vol.23 いたりあ紀行(後編) ところ変われば・・・イタリアにて Vol.24 「褻」と「晴れ」 シガーとハレの関係とは？ Vol.25 宴の後 宴（ハレ）の後・・・ Vol.26 夏の煙管 日本の技術が支える！独自のたばこ文化 Vol.27 夏の煙管２ 刻みたばこってこんなに細いんです Vol.28 夏の煙管３ 煙管のメンテナンス Vol.29 夏の煙管４ 煙管の吸い方 Vol.30 クリスタルヨットクラブにて シガーダイレクトクラブクラブミーティングに参加して 当コラムについての著作権はすべてヒロ嶋田氏に帰属します。 お問い合わせはシガーダイレクトまで 　葉巻、シガーを40%オフで依頼！シガーダイレクトトップへ 　　はじめての方へ　　シガーを簡単依頼　　シガーグッズ　　ブログ【シガー＆ブログナイト】　　サポーター（お客様）の声　　バックナンバー 会社案内　　お問い合わせ  PRIVACY POLICY Copyright(c) 2007 40%OFF! Cigar Direct All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます。