【7】キューバのちゃんとしたショップのフェイク品

▲ボウモア デビルズカスクⅢ ダブルザデビル
「悪魔の樽 ダブル・ザ・デビル」とは・・・これぞ知る悲しみか
森前さん 21歳くらいのときに友人がパイプを吸ってたんですよ。そこから入ってすぐにシガー。それから10年以上です。

シマジ会長 秩父だとシガーを手に入れるのも大変だろう?

森前さん だからシガーダイレクトを見つけたときにはうれしかったですねえ。自分で個人輸入したり、海外のサイトも使いましたが、使い勝手の問題もありました。一番大きかったのはボックスで買ったときのリスクですね。これはどうしようもない。

シマジ会長 そうだよな。

森前さん だからシガーダイレクトはありがたかったです。

シマジ会長 そうなんだよ、今はアメリカとの国交回復もあって大変だぜ。キューバのあるショップで買ったボックスを持ってきた人がいたんだ。Men’s Isetanのサロン・ド・シマジに持ってきてたんだが、見て疑問、吸って確信だ。「これはフェイクだぞ」

タケダ え!キューバの正規ショップでしょ?

シマジ会長 名前は出せないが、ちゃんとしている。アメリカ人がごっそり買っていけば供給が間に合わないのかもしれないし、わからないが、相手を見て売ったんだろう。

キンパツ君 ひどい話ですね。

シマジ会長 俺は思ったよ。キューバのショップでさえリスクがある。それに対して、サプライヤーとガッチリ交渉しながらちゃんとしたシガーを案内しているシガーダイレクトはやっぱり安心感があるよ。

タケダ ありがとうございます。気をつけておかないと、「こんな価格は嘘だろう?」と思う価格を提示してくるサプライヤーがあります。

シマジ会長 フェイクなんだろうな。

タケダ 気をつけておかないとですねえ。


【8】 「世の中、こんなシガーばかりになったら、俺は葉巻を卒業するよ」(島地勝彦)
キンパツ君 ではそんなシガーを。ホセ ピエドラ クレマスです。「クリーム」という意味だそうです。

シマジ会長 何が「クリーム」なんだよ、おい(笑)。これは「ハバナ・シガーじゃないだろ?」
という味だぞ!40点!

キンパツ君 ラファエル ゴンザレス パーラスです。

シマジ会長 キンパツ君、俺はねえ・・・ハバナ・シガーがこんなシガーばかりになったら、もう葉巻は卒業だ。

タケダ !吹き出してしまいました!(爆)

シマジ会長 (笑)あの素晴らしかった葉巻を淫した記憶だけで生きていくよ。68点。

キンパツ君 ロメオとジュリエッタ ジュリエッタです。

シマジ会長 「女性向け」かあ。まあ、ここくらいになるとちょっといいかな。70点。

キンパツ君 アップマン レガリアスです。

シマジ会長 なんか、このアップマンはよくないか?65点。

キンパツ君 ファンロペス シアード1864 RE2014ポルトガルです。2014年にポルトガルでしか販売されなかったレジオナルシガーですが、もし日本で発売されていたら6,700円くらいの予測ですねえ。

シマジ会長 一点豪華主義でいいんじゃないか?これ1本でシガーダイレクトクラブ1か月分に匹敵するわけだから。最高だぞ!

森前さん これは十分納得です。

シマジ会長 1864年はポルトガルが大震災から復興を果たした年だろ?足元を作った後藤新平やモリマエのような志を持った人たちに敬意を表し、絶賛しよう!100点!

森前さん 賛成です。


【9】読売新聞社主 正力松太郎秘話

▲正力 松太郎(しょうりき まつたろう、1885年(明治18年)4月11日 – 1969年(昭和44年)10月9日)は、日本の内務官僚、実業家、政治家。元読売新聞社社主。
シマジ会長 思い出したんだが、正力松太郎を知っているか?

キンパツ君 読売新聞の方でしたっけ?

シマジ会長 社主だった男だ。元々警視総監目前まで行ったんだぜ。それが後の昭和天皇、裕仁親王が狙撃された虎ノ門事件で退職金ももらえず免職された。その彼を自宅に呼んだのが後藤新平だ。

キンパツ君 へー!

シマジ会長 「あせってヘンな仕事に手を出すなよ。ここに1万円ある。君に進呈する。2、3年ゆっくり骨を休めろ」

タケダ ありがたい話ですね。

シマジ会長 その正力に「10万円都合できれば赤字続きの読売新聞を任せる」という話が飛び込んできた。それで頼みに行ったのが後藤新平の家だ。このとき正力を助けた後藤新平の言葉は迫力があるぞ。

森前さん 教えてください。

シマジ会長 「よし、わかった。少し待てば出してやる。しかし失敗したら、無理に返済することはないぞ。それから俺が出したことは内密にしておいてくれよ」正力は命がけで働き、読売新聞をたて直し、借金も全額返済したんだけどな。

キンパツ君 へー。

シマジ会長 驚くのはまだ早いぞ。正力はその金の出所が、どこかの事業家だと思っていたそうだ。ところが、遺族から聞いたのは「麻布の自宅を担保に金策していた」という答えだ。正力は驚いて号泣したそうだ。

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上記「」内コメント出典;「リアル・シガー・ガイド」馳星周著(集英社インターナショナル)
馳先生の許可を得ています。


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