【8】これを吸わずしてホヨーを語るなかれ

キンパツ君 ホヨードゥモントレー ダブルコロナ キャビネットです。取寄せです。

これがキャビネットだ!ゆるく黄色いリボンでうやうやしく巻かれたシガー。  

今回の2杯目、「クーパーズチョイス リトルミル1985 29年」。1992年にボウモア蒸留所で20年以上ゼネラルマネージャーとして研鑽を積んだブライアン・クルック氏によって、グラスゴーのバーズデンに設立されたボトラー。「バーで頼んだら、目が飛び出るような請求書を出されるから、頼んじゃだめだよ」 


菅原さん うわあ、大きい!キャビネットって、なんですか?

シマジ会長
 通常は50本単位の箱のことだよ。

菅原さん 50本買わないと吸えないシガー?

シマジ会長 そう。同じ銘柄でもキャビネットのものとそうでないものは、ブレンドのレシピやグレードが違うと言う。

菅原さん 高いお買い物をする人を優遇しているんでしょうか。

シマジ会長 そうだろうな。これを吸えるのも、シガーダイレクトクラブだからだよ。

菅原さん シガーダイレクトクラブでは長くて大きいものが点数が高い気がします。でも、「吸えるかなあ?」と自信がなくて、そんなのは残ったままなんです。

シマジ会長 じゃ今日が初体験だな。吸うことばかりに意識がいくけど、吸う前に軽く吹いてやるんだよ。美味しいのがわかるよ。

菅原さん へえ!なぜですか?

シマジ会長 中の辛い煙を追い出してやれるからなんだよ。ほら、クリーミーな煙と品のいい味わい!これこそホヨーだ!

菅原さん 本当ですね。

シマジ会長 最後まで吸えばもっとうまくなる。「ダブルコロナ キャビネットを吸わずしてホヨーを語るなかれ」だ。100点!

タケダ いい格言ですね。

菅原さん マイルドなんですね。

シマジ会長 長くて太いものはその傾向が強い。香では今日のNo.1だ。


【9】ハバナシガーの最高峰
キンパツ君 最高峰中の最高峰、トリニダッド フンダドレスです。これも取寄せです。

シマジ会長 俺はあまりのうまさにトリニダッド レイエスを毎日吸っている。

そして3杯目は「信州マルス駒ヶ岳 1987 27年サロン・ド・シマジ」。
最近再開された小さな蒸留所で作られたもの。何樽かあるうちから選んで“これだ!!”と決めたところ、蒸留所のオーナーはガッカリ。「一番可愛がっていた娘を嫁に出さなきゃいけない親の心境です」今や、オークションで値段があがって今や市場価格13万円なり。 

キンパツ君 これも身内ですか?(笑)

シマジ会長 そうだ。外交で使われていたこれが、一般販売されたのは1997年だ。どうだ、 このエレガントさ!ミルクコーヒーのような味わい!あのキューバでこれだけ品質管理がされていることがそもそも奇跡だ。97点!

菅原さん このお尻は変わっていますね。

シマジ会長 ピッグテイルというんだ、豚のしっぽ。本当は貼れば簡単なのに、巻いて終わらせるのは技術がいるんだよ。

菅原さん 技術がある人が巻いたんですね。どこまで吸うものなんでしょうか。

シマジ会長 唇が火傷するか?というくらいまで。それが葉巻への愛情だ。そこいらはうまいしね。

菅原さん 「自分で吸えるとこまででいいよ」とバーではよく言われるんです。

シマジ会長 それはそいつが「後で吸おう!」と思っているからだよ。

全員 (笑)。



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上記「」内コメント出典;「リアル・シガー・ガイド」馳星周著(集英社インターナショナル)
馳先生の許可を得ています。


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