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タケダ ミック・ジャガーにインタビューもされたんですよね？
西坂さん ハリウッドで「フリージャック」というSF映画を撮影していたんです。「これは食事専用」「これはミックジャガー専用」という豪勢なトレイラ―の大群を初めて見ました。何をインタビューしたかは覚えてませんが（笑）。
タケダ ミック・ジャガーがローリング・ストーンズで福岡に来たときには、凄い光景を私の友人が見ています。
シマジ会長 ほう。
タケダ ホテルのロビーに女の子がたまっていたそうですが、そこにミックがやってきて一瞥して「You」「and・・・you」「and you」と指差してエレベーターに乗って消えたそうです。
シマジ会長 ガッハッハ！
西坂さん （笑）。華やかなものもたくさん見ましたが、出版社というのは戦場ですからね。夜中に校閲と編集が殴り合っていたり、灰皿が飛んできたり。それが普通。最初についた鬼デスクは怖かったですねえ。パイプ愛好者でしたが、帰社してパイプの香りがすると「まだいる！」と逃げていました。おかげで鼻がよくなりました。（笑） |
タケダ じゃ鬼デスクからシガーを教えてもらったんですか。
西坂さん いえ。元々タバコは吸ってたんですが、「からだに合わない、すぐに気分が悪くなる」と思っていたんです。タバコは100種類くらいの化学物質が入っていると言いますね。多分それが理由でしょう。シガーはそうじゃなかったんです。
タケダ なるほど。
西坂さん 日本は高いので、海外取材のたびに買ってたんです。そしたら取材で一緒になった素敵な女性が「シガーダイレクトというのがあるよ」と教えてくれたんです。
シマジ会長 驚いただろ？
西坂さん 確かに40％オフで安い。梱包も接客も丁寧だと思いました。そしたらシマジさんがクラブの会長になられて、伝説の編集者と再会した気分です（笑）。
シマジ会長 仇敵に再会した感じだな？ |
 西坂さん いえいえ（笑）。こうやって呼んでもらえたのも嬉しいです。
シマジ会長 インタビューする側であっても、されたことはないからとまどっただろう？
西坂さん 妙に緊張しますよね。（笑）
シマジ会長 GOROは素敵な本だったよな。
西坂さん 最初は林四郎さんが立ち上げたんです。当初は「TARO」でしたが、権利的にNGで、四郎の子どもで「GORO」に。
シマジ会長 小学館の総合商社への道を作った方だね。
西坂さん 「週刊ポスト」や「女性セブン」、「GORO」、「写楽」、すべて林さんが作りました。
シマジ会長 違う派閥が小西さんだな。
西坂さん 林さんは小学館を「学年誌」など子どもから、一般誌等大人の世界に広げていった人、小西さんはビッグコミックシリーズで、漫画を大人の層に広げていった人です。「GORO」が林さんから小西さん配下へと、1986年に移ったんです。その時期に私は入社しました。
シマジ会長 林さんは悔しかっただろうな。
西坂さん それで「GOROの弔い合戦だ！」と創刊したのがsabraだったんです。
シマジ会長 そうかあ。いい本だったよ。女の裸があるのに、下品にならずに文化も語れる。ネット以前なら一時代を築けたね。
西坂さん 私は脚フェチなんですが、（笑）藤原紀香さんは特に綺麗でしたよ。 |
「この島地（勝彦）を小学館にくれませんか？」 |
シマジ会長 集英社には若菜さんという、常務、専務、社長、会長を歴任した中興の祖がいた。年齢の関係で「若菜さん」「小西」という間柄だったんだ。これに「実験人形ダミー・オスカー」の原作者小池一夫さん、俺の4人でゴルフをしていたよ。
西坂さん 凄いメンバーですね。
シマジ会長 ある日、小西さんが若菜さんに言ったんだよ。「このシマジは面白い。小学館にくれませんか？」
全員 おお！
シマジ会長 そしたら若菜さん「いいけど、このシマジは金がかかるよ」小西さんは黙っっちゃったよ。（笑）
全員 ！（爆） |
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