11月のシガーレビュー【不思議の国のアリス】シガーダイレクトクラブ

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【６】ついに登場、パルタガスの蛇

パルタガス　クレブラス

シマジ会長　東日本大震災の直後に吸ったよな。初心者にはアタックが強すぎるかもしれないが、素晴らしいシガーだ。85点。

Ｍ氏　トリニダッドコロニアレスです。

シマジ会長　やはりトリニダッドは価格が高い分どうしても厳しい目になる。「うまくて当たり前」と思っちゃうんだよな。でもそういう目で見なければ、なんたるふくよかさ、なんたる優しい、舌にまとわりつくような煙なんだ？アロマ、フレーバーというキーワードが似合うシガーだ。98点！

Ｍ氏　そうですね。異論はないです。では、パルタガスクレブラスです。シマジ会長がずっとクラブのラインナップに入れたい、入れたいとおっしゃってましたよね。

キンパツ君　「入れたい、入れたい」って・・・。

Ｍ氏　キンパツ君は自分の彼女を探しなさい。

シマジ会長　ガッハッハ。

Ｍ氏　クレブラスって、なんていう意味なんでしょう？

シマジ会長　蛇だよ。

Ｍ氏　あ～！なるほど！

シマジ会長　これは3本からみあっているだろ？なぜか知ってる？

Ｍ氏　なぜなんですか？

シマジ会長　シガーを巻く職人、トルセドールは、かつて1日に持ち出しを許されていた本数が決まっていたわけだ。Ｍちゃんが職人だったら、どうする？

Ｍ氏　う～ん。

シマジ会長　きっと茶目っ気があるトルセドールがいたんだろうな。3本をまとめて、くいっとまとめたわけだ。「これは一本なんです」と言いながら。

Ｍ氏　あ～！それがクレブラスなんですか？

シマジ会長　それが発祥だそうだ。これは一本扱いだが、実は3本なんだ。ほぐして1本ずつ吸うんだ。ということはなんと今月のクラブは7本のシガーが届いていることになる。

Ｍ氏　なんと！

シマジ会長　曲がっているのに、こんなにドローがいい。不思議だ。95点。しかし、残念ながらクレブラス自体は希少品になったから、届いたシガーをじっくりと味わってほしい。見た目のおもしろさだけじゃなく、これ自体がうまいから人気だったんだがな。

【７】不思議の国を描いた男、サージョン

▲ジョン・テニエル画の不思議の国のアリス

Ｍ氏　パンチサージョン RE2012アレマニア、ドイツのレジオナルシガーです。国内では手に入らないものですね。

シマジ会長　タケダ、このサージョンについて調べたか？

タケダ　パンチというのは、英国の雑誌でしたよね。シガーのパンチのキャラクターになっているピエロは、その雑誌のキャラクターでした。実はこの「サージョン」というのは、そのパンチのイラストレーター、ジョン・テニエルだそうです。

シマジ会長　19世紀から20世紀初めを生きたジョン・テニエルの絵は、みんなどこかで見たことがあるんだ。

Ｍ氏　どこですか？

シマジ会長　『不思議の国のアリス』だよ。

Ｍ氏　え～！『不思議の国のアリス』の絵を描いているんですか？

シマジ会長　そうなんだ。ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』の挿絵だ。

Ｍ氏　へ～！

シマジ会長　風刺漫画が得意だったが、芸術性もユーモアもあったんだな。そしてそれを認められて19世紀の終わりにナイト爵に叙されたんだから、英国も懐が深い。そして、その名をつけたこのシガーは、今までパンチに高得点をつけたことがない俺たちでも感服だ。サージョンに敬意も表し、100点をつけよう。

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パンチ　サージョン　RE2012　アレマニア

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